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偽9番 グアルディオラ

2009年5月の対レアル・マドリード戦でグアルディオラはメッシのポジションを入れ替えた。

戦術自体は何十年も前から存在していたそうだが、フットボールの純粋な進化や複雑化により「9番」つまり純粋な点取り屋の価値・役割が変化してきたのだ。

攻撃は単調になってはいけない。常に緩急をつける、中盤で落ち着くことが必要なのだ。速いだけでは相手を崩すことはできない。

偽9番を担えるのは得点力と展開力を併せ持った選手だけだ。

その圧倒的な得点能力は常に相手の脅威となり得るだけでなく、ゴールから離れた位置に移動し、自分よりも前線にいる(自分を追い越して行った)選手に対してパスを供給する。
9番はゴールに向かう動きをするが、偽9番はゴールから離れる。
マッチアップしたディフェンダーがついていかなければ得点力と展開力のある偽9番をフリーにしてしまい、ついていけばディフェンスラインに穴をあけてしまう。ディフェンスラインは混乱し、相手センターバックの守備ブロックを崩すことができる。

現代サッカーにおいて最も重要視されるのは中盤においていかに優位性を築くかだ。
9番が本来いるべきポジションを無視して中盤やサイドへ流れる、多くの選手がスペースの取り合いをしている攻撃の中枢をわざと空白地帯にし、チームメートが攻め上がるためのスペースを巧みに作り出している。