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バッティングはできなくて当たり前

断言しよう バッティングより高度な運動はないことを。

時速百何十キロで前方から向かってくる球状の物体を打ち返す 
それは人間の単純反応時間、つまり脳がボールを視覚的に捉えて飛んでくる方向と速度を認識し信号を脊髄に送って筋肉を動かす時間、ではあまりにも足りない。

どんなにプロフェッショナルなバッターであってもその好調さは長続きすることはない。一般に3ヶ月も好調が続けばすごいことだ。否、ホームランを3打席連続で打った翌日にからっきし打てなくなることが日常茶飯事的に起きるスポーツなのだから3ヶ月なんてとんだ希望的観測ではないか。

高速で動く物体をいかに認識するか、そしていかに打ち返すか、それは持って生まれた能力ではなく、後天的に習得される能力だ。幼少期の頃から脳に蓄積された膨大なデータベースをもとにボールの飛んでくる方向と速度を認識し、それに合わせて体を動かしている。

一流選手の予測能力は、本人たちの言葉から推測するに(またはそれに反して)考えてできていることではないはずだ。知らぬ間に体が勝手に動いて、気がついたらボールを打ち返していた、という感じではないだろうか。